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知れば知るほど面白いものですね、未来が楽しみ

世界的に有名な大企業のGMがシボレー・ボルトを発売したことで話題となったのがLEEVで、「エンジンとモータの両方を搭載しているが、駆動はモータだけで行う」タイプのHEVを指します。従来は「シリーズHEV」と呼ばれていましたが、最近はより実態に即しているという見地からLEEVと呼ばれるケースが増えてきました。なぜ、エンジンの力を駆動に使わないのかというと、LEEVは「BEVの航続距離を伸ばすための仕組み」として考案されたからです。

一般的な自動車用エンジンは、停止から発進、急加速、高速走行といった、さまざまな走行シーンに対応する必要があり、そのために多彩な技術が投入されています。しかし、実はこのような「さまざまな状態への対応」は、エンジンにとって最も過酷な条件で、そのために燃費が悪化していると言っても過言ではありません。エンジンの効率が最も高まるのは、一定の回転数を保ったままで運転する「定常状態」で、高速道路を一定速度で走ると燃費が良くなるのはそのせいです。 前述のとおり、LEEVはもともとが「BEV」であって、最大の弱点である航続距離を伸ばすために「発電機としてのエンジン」を搭載したものです。

ガソリンなどの液体燃料は、電気やガスなど他のエネルギーソースに比べて、体積もしくは重量あたりで発生できるエネルギーの量がケタ違いに大きく、また現状でもインフラ整備が十分に進められていることから、BEVの航続距離延長に有効な手段として考案されました。定常運転が前提なら、エンジンの排気量は通常よりもずっと小さくて済みますし、複雑なメカニズムや制御も不要なので、コスト面でも大幅な低減が可能になります。 余談ですが、実はLEEVはいわゆるHEVの元祖でもあります。1901年、オーストリア・ハンガリー帝国のローナー宮廷馬車製造工場が発売した「Semper Vivus」という電気自動車は、航続距離を伸ばすために発電用エンジンを搭載していました。そしてこのクルマを設計したのが、若き日のフェルディナント・ポルシェ博士であることは有名な史実です。