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ゴム

いま現在の世界のゴム消費量は、天然ゴムが全体の1/3、合成ゴムが2/3程度であり、最大の消費製品は自動車用タイヤである。合成ゴムの中で最も生産量が多いのはSBRである。紙搬送機器で多用されるEPDM、ウレタン、シリコーン等は全体に占める比率は小さいが、精密で高機能なゴムとして、その用途に対応して材料開発されている。  合成ゴムの原料は、プラスチックと同様に石油の中間留分であるナフサを用いる。ナフサをさらに高熱で分解すると、エチレン、プロピレン、イソプレン等に分留され、これらを精製重合させてモノマーを得る。

この各モノマーをさらに組合せて重合して所定の原料ゴムが得られる。一般的には、この原料ゴムを加熱し、ゴムの特性を決定付ける軟化剤、充填剤、加硫剤、酸化防止剤等剤を添加して、ローラ等によって混練を行い、柔らかいシート状のゴムに成型して、このシートをローラの芯金に巻付けたり、型で成型して、加硫釜で加硫して完成する。このような混練法によるものを、ミラブルタイプと呼ぶが、ウレタンゴムの場合は、このミラブルタイプの他に、キャスティングタイプと呼んで、液状ゴムを型に注型して製造する方法もある。キャスティングタイプのウレタンは、型が簡易的でよいので、多品種少量生産に向き、その物性も安定している。ただし、熟成に時間がかかり、充填剤は使えない等の問題もあり、ミラブルタイプと使い分けられる。

TPEは、加硫ゴムでは使用できないプラスチック成形技術が活用できるので、高速成形、複雑形状、薄物等に活用が期待されるもので、常温では加硫ゴムの性質を示すが、高温になると塑性変形が可能になって、熱可塑性プラスチックの成形と類似の製法で成形できる。加硫しなくてもゴム弾性が得られるのは、TPEが樹脂成分(硬質ブロック)とゴム成分(軟質ブロック)からなり、主鎖は軟質ブロックで、硬質ブロックが架橋的働きをするからである。ウレタン系TPEではウレタン結合が硬質ブロックを形成し、ポリエーテルまたはポリエステルが軟質ブロックとなる。