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技術が素晴らしいと楽しいですね

イギリス、有機ELの先進国である英国ではプラスチックエレクトロニクスの開発を政府の肝いりで進めており、英国全土に5カ所の研究拠点(Centre of Excellence:COE)を設けている。このうちの4カ所が大学内に設けた施設を利用するが、1カ所だけは政府が組織化した。このPETEC(Printable Electronics Technology Centre)は、北東イングランドの田舎町セッジフィールド(Sedgefield)に設立された。

プラスチックエレクトロニクスの量産設備であるロールツーロール(R2R)を設置できる広い場所を求め、この場所が選ばれた。このPETECには、R2Rマシンだけではなく、薄膜形成のスパッタリング、エッチングリソグラフィ、プリンティングなど半導体を作れるほどのクリーンルームを持ち、一種のインキュベーションセンターとしても機能する。基板となるプラスチックのポリエステルフィルムは耐湿性を向上させるためにバリア層が欠かせない。このためのALD装置も持っている。例えば、ポリエステル基板の上にALDで固いSiN膜を堆積しその上に有機ELバイスを設ける。

生まれたばかりのベンチャー企業のPolyphotonixはPETECの設備を使い、有機EL照明の商品化を目指している。この施設を利用するためのコンペに勝ち、政府から6億円を獲得、ビジネスリスクを下げられるとして、商品化に向けたビジネス開発に力を入れている。曲げられるプラスチックの上に有機EL材料を構成した、フレキシブルなディスプレイの最も実用化が近い応用と見られるのがこの有機EL照明だ。